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耐久性について

前回まではメンテナンスのことについて色々と思うことを書かせていただきましたが今回は耐久性について考えてみたいと思います。

メンテナンス可能となるのはモノ自体の作りがしっかりしていることが大事です。にしうらへ持ち込まれるソファやイスで張地を剥がしてみるとたくさんの張跡があって3~4回張替えたことがわかるものがあります。何回も打ち換え出来るのはフレームが無垢材の場合が多いです。

後ろ脚が折れていたので無垢材を削り出して付け替えしました。釘跡がすごいです。

すなわちフレームの耐久性が優れていると言う事になります。
親の代から引き継いだ家具なんてありますよね。いつまでも大切に使っていただきたいですね。

次に考えてみたいのはデザインの耐久性についてです。家具を長く使っていると家の建て替えやリフォームでインテリアがガラッと様変わりすることもあります。前の部屋の雰囲気にはあってたのに今の部屋には~???なんてこともあるのでは?

そこで考えていただきたいポイントはデザインの耐久性についてです。
和風、クラシック、モダーン等のどの空間にも何となく馴染んでしまうデザイン性って私にとってはとても大事なことです。カーテン地や家具の張地で雰囲気を変えるのも一手です。
私が考えるデザインの耐久性は主張しすぎないで存在自体が空間に溶け込んでしまう当たり前のデザインです。商品として発売されてから30年以上経っているものなんかが好きです。
目まぐるしく変わるデザインスタイルの中で30年以上売れ続けているのはすごい事です。

私物ですが前回張替えたイスです。オリジナルの発売は1859年です。そろそろ40年使ってますが意外とモダンな張地が似合ってると自画自賛

皆さんが家具を選ぶ際のヒントになればありがたいです。もちろん道具ですので使い、使い勝手がいいのも大事ですよ!
デザインの耐久性なんて耳慣れない言葉ですが一度考えてみてください。


とあるプロダクトデザイナーの講演の話です。
商品を売り出したときは新商品、廃番にならずにしばらく10年以上続くと定番商品、そしてそれが30年以上ともなれば名品、逸品と呼ばれるそうです。
新商品の中で名品になりうるものを見出す力を養いたいものです。

by N


01.21.2022